作成日 2024年8月23日
医療ダイエットの種類と効果を比較

ここでは、医療ダイエットで人気の高い注射治療と医療痩身機器による治療を取り上げました。それぞれの特徴や効果、メリット、デメリットなどをご紹介します。
| 脂肪溶解注射 (BNLS neo) | 脂肪冷却 (クールスカルプティング) | 脂肪吸引 (ベイザー脂肪吸引) | |
|---|---|---|---|
| 特徴 | 脂肪を溶かし体外に排出することで、脂肪を減らす | 脂肪を冷却し死滅させることで、脂肪を減らす | 脂肪を物理的に吸引することで、脂肪を減らす |
| 治療時間 | 10~30分 | 30分~1時間 | 1時間以上(部位による) |
| 治療回数 | 4~5回(1〜2週間に1回) ※顎回りの場合 | 3~5回(1~2カ月に1回) | 1回 |
| 痛みの程度 | ★☆☆ | ★☆☆ | ★★★ |
| ダウンタイムの程度 | ★☆☆ | ★★☆ | ★★★ |
| 体重減少 | △ | △ | △ |
| タイトニング効果 | × | × | ◎ |
| 効果の持続期間 | ○ | ○ | ◎ |
| メリット | 顔のパーツ(まぶたや小鼻など)の部分痩せが可能 | 広範囲の部分痩せが可能 | 一度の施術で効果が出るボディラインを整えることができる |
| デメリット | 範囲が広いと時間とコストがかかり、体にも悪影響 | 効果が出るまで時間がかかる(1カ月程度) | ダウンタイムがある |
| こんなお悩みにおすすめ | 顔の気になる部分を少しスッキリさせたいダウンタイムを軽くしたい | 太ももやお腹の部分痩せをしたいダウンタイムを軽くしたい | 1回で確実に効果を出したいスタイルアップしたい |
| 治療に向いていないお悩み | はっきりとした痩身効果がほしいお腹や太ももを細くしたい | すぐに痩身効果が欲しいボディラインもきれいにしたい | ダウンタイムのない治療がいい皮膚にメスを入れたくない |
脂肪溶解注射は、顔などの狭い範囲の施術に適しています。脂肪冷却は、広範囲をあまりダウンタイムの影響を受けずに治療したい時に有効です。脂肪吸引は、全身どこでも対応でき、一度の施術で効果が実感できるのが特徴。
医療ダイエットで体重は減らない?
実は、皮下脂肪は水に浮くぐらい軽いもの、ということをご存じでしょうか?体重は筋肉や骨格、水分の重さが多くを占めています。ですので、皮下脂肪にアプローチする治療の場合、体重に大きな変化はありません。上記の医療ダイエットの目的は、気になる部位を細くすることです。大きな体重の変化はありませんが、脂肪を取り除くことで、見た目による痩身効果を実感いただけます。
「医療ダイエットは安い」はウソ?ホント?
医療ダイエットは施術によって金額に大きく差があります。下図の場合、金額相場を見ると脂肪溶解注射の方が比較的安く、脂肪吸引が最も高額に見えます。しかし、脂肪溶解注射は、1回の治療ではあまり効果が得られず、多くの場合、効果が表われるまで複数回、治療を要するものがほとんどです。そのため、効果が表れるまでの総額で見るとかえって高くなってしまうこともあります。安さを基準に治療を選びたいという方は、1回あたりの金額だけでなく、効果が出るまで何回程度の治療が必要なのかも確認したうえで、治療を選ばれることをおすすめします。
| 脂肪溶解注射 (BNLS neo) | 脂肪冷却 (クールスカルプティング) | 脂肪吸引 (ベイザー脂肪吸引) | |
|---|---|---|---|
| 特徴 | 脂肪を溶かし体外に排出することで、脂肪を減らす | 脂肪を冷却して死滅させることで、脂肪を減らす | 脂肪を物理的に吸引することで、脂肪を減らす |
| 金額相場 | 1cc:¥1,980(税込) | 1エリア:¥60,000(税込) | 1部位:¥297,000(税込) ※当院価格 |
| 治療回数 | 4~5回(1〜2週間に1回) ※顎回りの場合 | 3~5回(1~2カ月に1回) | 1回 |
| 総額例 | ¥396,000(税込) (顎回りの脂肪20ccを除去する場合) | ¥600,000(税込) (下腹部2カ所を5回行う場合) | ¥297,000(税込) (1回行う場合) |
お悩み別・おすすめ治療をご紹介

医療ダイエットの特徴やメリット、デメリットを踏まえた上で、お悩み別におすすめの治療をご紹介します。
手軽に少しずつ痩せたいなら、脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、痩せたい部位に注射針で薬剤を投与し、脂肪を溶かして体外に排出する治療です。注射のみの治療なので、治療時間が10~30分程度と短く、手軽に受けられます。また、部位や注入する量によっては、1回あたりの費用がリーズナブルなので、はじめて医療ダイエットを受ける方には手を出しやすい治療。
【メリット】
ダウンタイムがほとんどない
治療が注射のみなので痛みは軽度です。腫れや内出血、むくみなどのダウンタイム症状もほとんどありません。そのため、隠すことが難しい顔への治療ニーズが特に高い施術です。顎のラインをすっきりさせることから「小顔注射」とも呼ばれています。
繊細な部位も治療可能
繊細な部位の治療が可能な点は、他の医療ダイエットにはない大きなメリットです。具体的には、腫れぼったいまぶたをスッキリさせたい、小鼻を小さくしたいなどのニーズに対応することができます。
【デメリット】
広範囲の痩身治療には向いていない
手軽に受けられる安価な治療というイメージが強い脂肪溶解注射ですが、脂肪溶解注射1本(10cc)で溶解することができる脂肪量はわずか1ccです(BNLS neo の場合)。そのため、目に見える効果を実感するためには、複数回の注入が必要になります。お腹や太ももで痩身効果を出したい場合は、1,000cc程度の脂肪除去が必要になるため、回数やコストの面で、脂肪溶解注射での治療は現実的とは言えませんよ。
意外とコストがかかり、体にも負担がかかる
たとえば、二重顎をスッキリさせたい場合は、20cc程度の脂肪を除去する必要があるので、200cc分の脂肪溶解注射を4~5回に分け、1~2カ月程度かけて治療を行います。そのため、1ccあたり¥1,980の脂肪溶解注射だとしても、それなりにコストがかかることになります。
また、お腹や太ももなど、広範囲の脂肪を除去する場合は、脂肪溶解注射を大量投与することになります。脂肪溶解注射は腎臓で代謝され、尿と一緒に体外へ排出されるます。そのため、投与量が増えるほど腎臓に負担がかかり、腎機能への悪影響など、安全面に懸念が出てくる可能性があるので、注意が必要。
少しずつ部分痩せしたいなら、脂肪冷却
「切らない脂肪吸引」とも呼ばれる脂肪冷却は、専用の医療痩身機器で痩せたい部位を皮膚の上から急速に冷却し、脂肪を凍らせることで体外へ排出する治療法です。水が0度で凍り始めるのに対し、脂肪は4度から凍り始めます。この温度差を利用することで、皮膚の上から他の組織にはダメージを与えず、脂肪だけを凍らせることが可能です。凍った脂肪は老廃物として対外に少しずつ排出され、脂肪減少効果が期待できますよ。
【メリット】
広い範囲での部分痩せが可能
脂肪溶解注射が広い範囲の治療に適していなかったのに対し、脂肪冷却はお腹など、範囲が広く脂肪が多い部位の部分痩せも可能です。
ダウンタイムが軽度
麻酔や切開などが必要ないため、ダウンタイムは軽度です。アプリケーターで皮膚を強く吸いあげて脂肪を冷却するので、術後は内出血や筋肉痛のような痛みが出る可能性がありますが、1週間程度で治まります。皮膚の刺激に弱い人は術後、皮膚に赤みが出る場合もありますが、しばらくすると落ち着きますのでご安心ください。
【デメリット】
1回で治療できる範囲が限られる
脂肪冷却は比較的広い範囲の治療が可能ですが、1回で治療が完成するわけではありません。1回で治療できるのはアプリケーターの大きさの範囲内に限られます。そのため、全体的に整ったボディラインにしたい場合は、複数回に分けて治療を行う必要があります。
効果が出るまで時間がかかる
術後、効果を実感できるようになるまでは、1~2カ月程度かかります。凍結した脂肪が老廃物として体外へ排出されるまで、1~2カ月の時間がかかるためです。2回目の治療も1~2カ月期間を空けて行う必要があるので、ダイエット効果を実感するまでは、数カ月以上かかります。
一度の治療で確実に効果を出したいなら、脂肪吸引
脂肪吸引は、外科的手術によって脂肪を除去する治療です。麻酔をかけたうえで、希望部位に小切開を加え、カニューレ(吸引口)を挿入して皮下脂肪を吸引します。手術は皮膚を数mm程度切開したところからカニューレを挿入するため、大きく目立つ傷跡は残りません。物理的に脂肪を吸引していくため、高い痩身効果が期待できますが、術後は一定期間のダウンタイムがあります。
【メリット】
一度の治療で確実な痩身効果
脂肪吸引の最大の特徴は、一度の治療で痩身効果が実感できることです。これは他の医療ダイエットにはない大きなメリットと言えます。また、特にベイザー脂肪吸引はタイトニング効果が高いため、脂肪吸引後の皮膚はたるむことなくスッキリと引き締まります。
ボディラインの細かい調整が可能
脂肪溶解注射や脂肪冷却は、薬剤や電磁波、冷却によって皮膚の上から間接的に脂肪にはたらきかける治療です。そのため、減少させる脂肪量を細かく調整するのは困難です。その点、脂肪吸引はカニューレで直接脂肪を取り除くため、どの程度脂肪を取り除くか、どのラインを際立たせるかなどの細かい調整が可能になります。くびれのあるボディラインにしたい、太ももの内側に隙間ができるくらい細くなりたいなど、細かな注文にお応えすることが可能です。
| 施術名 | ベイザー脂肪吸引 |
|---|---|
| 施術概要 | ベイザー波という超音波を皮膚の内側から脂肪組織に照射して、周辺組織と脂肪細胞を遊離。その後カニューレという専用の管で脂肪細胞を吸引除去する。術後は脂肪採取部位を圧迫固定。カニューレ挿入口には、5mm程度の小切開を加える。 |
| 施術費用 | ¥270,000(税込¥297,000) |
| 施術の副作用・リスク | 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。 |
【デメリット】
ダウンタイムがある
脂肪吸引の術後は、痛みや内出血、むくみなどのダウンタイムが一定期間あります。痛みは、強い筋肉痛のような痛みが1週間程度、内出血やむくみは1~3週間程度です。部位によって症状の強さは異なりますが、脂肪吸引量が多いほどダウンタイムは強く出ます。
1回あたりの費用が高額
外科的手術を伴う脂肪吸引は、他の医療ダイエットと比べると、1回あたりの費用がかなり高額なため、躊躇される方が少なくありません。脂肪吸引は1回で完結するということを考えると、実は総額ではあまり大差がない(むしろ安くおさえられる)ということもあります。
※注意※ 健康被害が指摘される医療ダイエット・GLP-1
糖尿病の治療薬であるGLP-1受容体作動薬が、食欲を抑えて体重を減らすダイエット効果があるということで、医療ダイエットとして処方を行うクリニックが増えています。しかし、GLP-1のダイエット目的での使用に対し、日本医師会は注意喚起をしています。また、製造販売元は、糖尿病以外の目的で使用された場合の安全性・有効性は確認されていないことや、思わぬ健康被害の可能性もあると強調しています。まだ明確な健康被害は報告されていませんが、ダイエットは健康リスクを冒してまで行うものではありません。医療ダイエットは、健康を維持しながら行えるものを選ぶようにしましょう。
ダイエットの教科書 編集者 T
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